かつてNHKスペシャル『人体』シリーズでも大きな話題を呼んだように、人間の体内では全身を取り巻く微小血管網と免疫細胞が密接に連携している。発熱時に体が温まると、末梢血管が拡張し、血液に乗った免疫細胞が全身の感染部位へスムーズに移動できるようになる。
体を冷やしっぱなしにしたり、寒気に耐えながら収縮した血管のまま放置したりすることは、免疫細胞の巡りを妨げる要因にもなり得る。適切な温浴によって血流を整えることは、全身の細胞間ネットワークをスムーズにし、体が本来備えている治癒能力を引き出すことに直結する。
ただし、ここには明確な「条件」が存在する。むやみに長湯をすれば体力が奪われ、逆効果となる。血管を広げて免疫のサポートに繋げるためには、分単位でのスマートな入浴管理が不可欠だ。