歌手としても「天使の反乱」などのヒット曲を放ち、まさにトップアイドルの座へと駆け上がっていた高橋良明さんを悲劇が襲ったのは、1989年(昭和64年)1月5日のことでした。神奈川県横浜市内で原動機付自転車(バイク)を運転中に転倒事故を起こし、重度の脳挫傷および硬膜下血腫を負って緊急搬送されたのです。
事故の経緯としては、夜間に走行中、前方の歩行者を避けようとしてコントロールを失ったとされています。当時16歳という若さであり、無免許運転状態での走行であったことも社会に大きな波紋を広げました。病院には連日多くのファンや関係者が詰めかけ、全国から千羽鶴や回復を祈る声が殺到しました。
一時は意識を取り戻しかけたものの容態が急変し、1989年1月23日、わずか16年と4カ月の生涯を閉じました。元号が昭和から平成に変わった直後の訃報は、列島全体に計り知れない衝撃と深い喪失感をもたらしました。