ベジータの戦闘スタイルの歩みは、そのまま彼の「孤高のプライドが他者への愛や真の強さへと昇華していく精神的成長の歴史」と重なります。作中で登場した主要な技を時代ごとに振り返ります。
サイヤ人編からナメック星編にかけてのベジータは、力による支配と残虐性を前面に出した戦い方が特徴でした。代表的な技が、地球を消滅させようとした「ギャリック砲」や、かつての部下キュイを葬った際の「汚ねえ花火だ」と称される衝撃波です。この時期は洗練された技法というよりも、圧倒的な戦闘力に任せた破壊的なエネルギー放出が目立ちました。
人造人間・セル編に入り超サイヤ人へと覚醒すると、技の精度とバリエーションは一気に跳ね上がります。掌から高密度の気弾を撃ち出す「ビッグバンアタック」や、全エネルギーを集約して放つ最大光線「ファイナルフラッシュ」が誕生。エリートとしての誇りを具現化したような、派手で破壊力抜群の技が定着しました。
魔人ブウ編では、愛する家族と仲間を守るために自らの命を散らした究極の自爆技「ファイナルエクスプロージョン」を敢行。そして『ドラゴンボール超』の時代になると、漫画版限定の超大技「ガンマバーストフラッシュ」、ヤードラット星で会得した搦手破りの秘術「スピリットの強制分離」、さらには破壊神ビルス直伝の力である「我儘の極意」へと至ります。