館内最大の目玉といえば、かつて2000年にギネス世界記録の認定を受けた巨大万華鏡「スフィア」だ。創業者であり稀代の職人でもある神谷勝也氏が構想から制作までを手掛けたこの作品は、全長約13メートルにも及ぶ構造体。内部へ歩みを進めると、頭上から足元まで全方位が鏡像で埋め尽くされる。
一瞬ごとに姿を変える光の幾何学。歩くたびに視界が揺らぎ、まるで宇宙空間を浮遊しているかのような錯覚に陥る。伝統的なガラス工芸の域を完全に突き抜けた、物理的なスケールと精密な計算の融合。一度入れば誰もが息を呑む芸術の最高峰だ。