ネット上で特に引き合いに出されるのが、ブルガリアの盲目の予言者として知られるババ・ヴァンガの予言です。「東洋の小国から始まる戦火」や「大国同士の対立が世界規模へ拡大する」といった曖昧な記述が、現在の北朝鮮情勢に結びつけられて拡散されています。さらに、第三次世界大戦の予言最新版と称して、2026年代後半の衝突を予期していたとする言説も後を絶ちません。
また、古典的なノストラダムスの予言と朝鮮半島を関連付ける解釈や、ネット掲示板に現れた自称未来人の予言も定期的にトレンド入りを果たしています。未来人が残したとされる暗号めいた文章の中に「半島での火種」や「極東の激変」が含まれているとして、オカルトファンの間で議論が過熱してきました。
しかし、これらの予言を客観的に検証すると、以下の事実が浮かび上がります。
- 後付け解釈の常態化:詩的・象徴的な表現を、事件が起きた後(または起きそうなタイミング)で恣意的に当てはめているケースがほとんどである
- 偽情報の混入:ババ・ヴァンガ自身が公式に書き残した記録は存在せず、後世の第三者が創作した「偽の予言リスト」がインターネット上で無数に流通している
- 未来人言説のフィクション性:過去に話題となった未来人の予言も、設定の矛盾や既存のニュース報道の焼き直しであることが判明している
予言をエンターテインメントとして楽しむ範囲を超え、現実の危機判断の基準にすることは極めて危険です。オカルト的な言説に惑わされず、軍事・外交のファクトに基づいた情勢分析に目を向ける必要があります。