タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代の子どもたちにとって、無駄な反復練習や、意味の見出せない暗記作業は苦痛でしかない。かつての「汗と涙の受験勉強」という美学は、彼らには響かないのだ。効率的に要点だけを掴み、最短ルートで成果を出したいという欲求は、一見怠惰に見えるが、極めて合理的な生存戦略でもある。
この世代間ギャップが、家庭内の不和を生む最大の要因となっている。親世代が「もっと努力しろ」と精神論を説くほど、子どもは心を閉ざし、自室のドアを固く閉ざしてしまう。今求められているのは、努力の量を誇る精神論ではなく、いかにスマートに課題をクリアするかという「戦略」の共有だ。