年齢を重ねた大人がカーゴパンツを取り入れる際、最も注意すべきは「若作り感」と「所帯じみた生活感」の双方を避けることです。とりわけカーゴパンツの40代着こなしにおいては、カジュアルに振り切るのではなく、ドレスウェアの文脈を巧みに落とし込む視点が不可欠です。
スタイリングの基本原則となるのが、服飾心理学でも提唱される「ドレスとカジュアルの7:3バランス」です。ボトムスがカジュアル度100%のカーゴパンツである以上、それ以外のアイテムは極力ドレス寄りの端正なものを選択します。
具体的には、ブラック、ダークネイビー、チャコールグレーといった収縮色を選ぶのが大人の鉄則です。定番のオリーブグリーン(カーキ)を選ぶ場合でも、泥臭いウォッシュドコットンではなく、高密度のコーマ糸ツイルや撥水性のあるマットナイロンなど、素材自体に品格があるものを選定します。
トップスには、上質なファインゲージの黒タートルネックや、程よくゆとりのあるブロードシャツをオン。足元にスエード素材のコインローファーやクリーンなジャーマントレーナーを添えるだけで、カーゴパンツのきれいめコーデが完成し、周囲に知的でこなれた印象を自然にアピールできます。