木嶋佳苗が世間の耳目を集める契機となった「首都圏連続不審死事件」は、2009年8月に埼玉県富士見市の月極駐車場で、当時41歳の男性会社員がレンタカー内で練炭中毒死しているのが発見されたことから捜査が始まりました。当初は自殺と見られていたものの、体内から検出された睡眠導入剤の成分や、直前に婚活サイトを通じて知り合った木嶋佳苗へ多額の金銭(約470万円)が振り込まれていた事実が浮上し、事態は急展開を見せます。
埼玉県警および警視庁などの合同捜査本部による追究の結果、東京都青梅市の53歳男性(2009年1月死亡)、千葉県野田市の80歳男性(2009年5月死亡)など、木嶋と交際していた複数の男性が同様に練炭や不審な火災で命を落としていたことが判明。最終的に検察側は3件の殺人罪、複数の詐欺・詐欺未遂罪で起訴しました。
裁判員裁判において木嶋は一貫して無罪を主張し、「男性たちは自殺したか、事故死した」「金銭は性交渉や愛人関係の対価として正当に受け取ったもの」と主張。しかし、状況証拠の積み重ねにより2012年にさいたま地裁で死刑判決が下され、東京高裁も控訴を棄却。2017年4月、最高裁判所によって死刑が確定しました。