仕事を他人に押し付けて涼しい顔をしている人物を見ていると、「真面目にやっている人間ばかりが損をする」と絶望的な気持ちになるかもしれません。しかし、組織力学と長期的なキャリア形成の視点から見れば、仕事を丸投げし続ける人物の末路は極めて悲惨です。
個人の業務プロセスや貢献度がログや数値で可視化される現代の組織において、他人に仕事を丸投げしている人間は、自らのスキルアップの機会を完全に放棄しています。実務から逃げ続けているため、いざ自身で難局を乗り切らなければならない場面でボロが出て、周囲からの信頼を完全に失墜させます。
また、職場のメンバーも決して盲目ではありません。「あの人は仕事を他人に押し付ける」という悪評は水面下で確実に共有され、重要なプロジェクトから外されたり、管理職昇進の適性審査で落第点をつけられたりします。押し付けによって得られる「目先の楽」は、将来の「市場価値の致命的な暴落」という高い利息を払って買っているに過ぎません。