酷暑が長期化する近年、車載空調への負荷は過去最高レベルに達している。現場の調査で判明した故障原因のトップは、冷媒ガス(R-134a)の配管からの微少漏れだ。経年劣化によって接合部のパッキンが傷み、長年の振動で徐々にガスが抜け落ちてしまうケースが後を絶たない。
さらに見逃せないのが、心臓部であるエアコンコンプレッサーの作動不良だ。走行距離が伸びた車両や、長年メンテナンスを怠っていた車両では、内部のベアリングやクラッチが摩耗し、冷媒を圧縮する機能を失ってしまう。また、ダッシュボード奥に潜むエバポレーターの目詰まりや腐食も、冷却効率を著しく低下させる隠れた原因だ。
現在、国内の市場を牽引するスズキ株式会社やダイハツ工業の車体でも、長年の使用による経年劣化は避けられない。特に過酷な市街地走行を繰り返す車両ほど、熱交換器周りのトラブルが多発する傾向にある。