ベース車両となるカワサキ・ゼファー750自体の市場価格も、年々高騰の一途を辿っている。大手中古車情報サイトGooBikeを覗くと、ノーマルの極上車ですら150万円オーバーが珍しくない。そこに完璧なFX外装を纏った完成車(コンプリートカスタム)となれば、乗り出し200万〜280万円というプライスタグが付けられることも日常茶飯事だ。
だが、この相場を単なるバブルと切り捨てることはできない。Z1やZ750FXの実車が手の届かない領域へ行ってしまった現在、信頼性の高いエンジンを積み、整備部品の供給がまだ追いつくゼファーベースのカスタム車は、確固たる資産価値を持つ「動く美術品」として取引されている。