利用者の裾野は、さらに意外な分野へと広がっている。代表的なのが、都市部で増え続ける電動アシスト自転車の通勤・通学ユーザーだ。ワイドパンツで自転車に乗ると、裾がチェーンに巻き込まれて油汚れがついたり破れたりするリスクが高い。従来は裾バンドで足首を縛るスタイルが主流だったが、「ダサい」と感じる若者を中心に、スマートに裾をたくり込めるクリップへの移行が進んでいる。
また、成長の早い子供服の裾調整にも大活躍している。ワンサイズ大きめのズボンを買い、裾上げクリップで長さを調整しながら着せることで、服の買い替え頻度を抑える保護者が増えた。抱っこ紐を使用する際に赤ちゃんのズボンの裾がめくれ上がるのを防ぐ用途など、子育て世帯の知恵としても重宝されている。