両者の最大の違いは、自然界における生成プロセスと主たる糖の組成です。メープルシロップの原材料はサトウカエデ(糖楓)の樹液であり、春先のわずかな期間に採取された樹液を糖度約66%までじっくりと煮詰めて水分を蒸発させて作られます。副原料や保存料を一切加えない100%植物性の甘味料であるため、完全菜食主義(ヴィーガン)のライフスタイルを実践する層からも絶大な支持を集めています。
対するはちみつの原材料はミツバチが集めた花の蜜です。ミツバチが体内の酵素(インベルターゼ)で花蜜に含まれるショ糖を「ブドウ糖」と「果糖」に加水分解し、巣の中で羽ばたきによって水分を飛ばして熟成・濃縮させた動物性の恵みです。
この製法の違いは、糖質の体内吸収プロセスに直接反映されます。はちみつはすでに消化の必要がない単糖類に分解されているため、胃腸への負担が極めて少なく、摂取後ダイレクトにエネルギーへと変換されます。一方、メープルシロップは二糖類であるショ糖が主成分となっており、緩やかに体内に吸収されていくという代謝の違いが生じます。