悲鳴を上げているのはアスリートだけではない。1日8時間以上座り続けるデスクワーカーの身体でも、深刻なトラブルが静かに進行している。
座りっぱなしの生活が続くと、臀部(お尻)の筋肉が機能停止する「グルート・アムネシア(臀筋健忘症)」に陥る。本来はお尻が担うべき歩行や姿勢維持の負荷を、太もも裏が代わりに引き受けざるを得なくなるのだ。過剰なストレスに晒された筋肉は硬直を極め、やがて骨盤を後ろに引っ張り、頑固な慢性腰痛や坐骨神経痛を引き起こす。太もも裏の張りを訴える人の大半は、実はお尻の筋肉が眠っていることが真の原因なのだ。