時計の針を巻き戻してみよう。2014年10月、乃木坂46はAKB48を猛追する急成長期の真っ只中にいた。その中心メンバーであった松村沙友理のスキャンダルは、ファンのみならず一般層にも大きな衝撃を与えた。新宿の路上で泥酔し、妻子ある男性とキスを交わす姿を捉えた写真は、言い逃れのできない決定的な証拠だった。
直後のラジオ番組で、彼女は涙ながらに謝罪した。「街頭で声をかけられ、悩みを聞いてもらっているうちに、お酒の勢いもあって軽率な行動をとってしまった」という釈明は、さらなる批判を浴びることになる。ファンの裏切り、不倫という倫理的タブー。当時のネット上は彼女への容赦ない罵詈雑言で埋め尽くされ、グループ脱退は確実視されていた。