この問題の深層を語る上で欠かせないのが、日本から海外へと流れ続ける莫大な資金ルートである。創始者である文鮮明が掲げた「日本はアダム国(韓国)に奉仕すべきエバ国である」という教義上の位置づけが、数十年にわたる集金構造の免罪符とされてきた。
教団の日本法人である世界平和統一家庭連合の元高額献金者や内部関係者の証言を総合すると、年間数百億円規模の資金が多角的な金融ルートを流用して韓国本部へ還流していた実態が見えてくる。骨董品や多額の現金持ち出し、海外関連団体を経由した複雑な取引。税務当局の追及を逃れるための巧妙なマネーフローは、メディアの表層的な報道からは見えてこない闇のシステムだ。献金によって破産に追い込まれた家族の悲鳴は、資金流出の暗部を雄弁に物語っている。