現在、RIP SLYMEはRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で活動を再開し、新たな楽曲やフェスへの出演を重ねている。一方で、PESは独自のスタンスを貫き、SUもまた異なる地平に立っている。ファンが夢想する「5人での完全復活」の可能性は、客観的に見て極めて低いと言わざるを得ない。
しかし、それは決して絶望的な断絶を意味するわけではない。それぞれが歳を重ね、傷を抱え、それでも音楽という共通言語を手放さずに生きている。個々の選んだ道が交わらないとしても、彼らが刻んだ軌跡が否定されるわけではない。むしろ、痛みを伴う分裂を経たからこそ、当時の楽曲が放つ儚い輝きが、よりいっそう切実に胸に迫るのだ。