ネット上やSNSの一部では「テニスができない高齢者向けの簡易スポーツではないか」という声も見受けられます。しかし、実態のデータはこの見方を明確に否定しています。
アメリカの公式統計によると、プレイヤーの平均年齢は年々若年化しており、現在最もプレイヤー数が多い年齢層は18〜34歳となっています。なぜこれほどまでに若い世代や現役ビジネスパーソンを惹きつけるのか、その人気の理由には現代特有の構造があります。
第一に、「タイムパフォーマンス(タイパ)の高さ」です。ゴルフのように半日を費やす必要がなく、テニスのようにラリーが続くまで何ヶ月もレッスンに通う必要がありません。ラケットを握ったその日にダブルスの試合ができ、1ゲーム15分程度で心地よい発汗と爽快感が得られます。
第二に、「心理的ハードルの低さと高いコミュニケーション性」です。コートが狭くプレイヤー同士の距離が近いため、プレー中に自然と会話や笑いが生まれます。ミスをしても「ドンマイ!」とハイタッチを交わしやすく、SNSやコミュニティを通じて見知らぬ人同士がすぐに打ち解けられるオープンなカルチャーが根付いています。
課題として挙げられる「打球音(プラスチック特有のカチッという高い音)」への近隣配慮についても、業界全体で急速に対策が進んでいます。騒音を最大50%カットする高密度フォーム内蔵の静音パドルや消音ボールが各メーカーからリリースされており、都市部のインドア施設でも快適にプレーできる環境が整っています。