「チェーン外れは調整で解決できる」。この考えは半分当たっていて、半分外れます。変速機の調整が原因のケースは確かに多いです。ただ、チェーンが伸びていたり、ギアが摩耗していたりすると、調整だけでは噛み込みが改善しません。むしろ不必要に調整を繰り返して、別の不具合を生みやすくなります。
もう一つの誤解は、「一度外れたら寿命が来た」という考えです。外れの頻度や条件を見れば、摩耗が原因かどうかは判断材料になります。たとえば特定のギアだけ、特定の天候のときだけ、変速直後だけ外れるなら、調整や汚れの可能性が上がります。
だからこそ、復旧後に再現性を確認し、原因を一つに決め打ちしないことが大事です。自転車の駆動系は、複数の要素がつながっているので、原因も複合的であることが普通です。