メラニア夫人を巡っては、そのメディア露出の少なさゆえに、事実とは異なる都市伝説やステレオタイプが根強く流布しています。ここでは代表的な3つの誤解をファクトチェックします。
誤解1:英語が下手で公の場で話す知性がない?
スロベニア語訛りの英語を揶揄されることが多いメラニア夫人ですが、実際には母国語のスロベニア語に加え、英語、フランス語、セルビア・クロアチア語、ドイツ語、イタリア語など複数言語を解する極めて語学堪能な人物です。外交行事での通訳なしの歓談や、欧州要人との個別会談においてその語学力は遺憾なく発揮されています。彼女が無口なのは話せないからではなく、失言を絶対に許さない極度の警戒心によるものです。
誤解2:トランプ氏に支配された無力な妻?
「トランプ氏の顔色をうかがって怯えている」というネットの言説は完全な誤解です。トランプ政権下において、ホワイトハウス副国家安全保障担当補佐官だったミラ・リカデル氏がメラニア夫人の外遊対応を巡り対立した際、夫人は公に「彼女はもはや大統領に仕える資格がない」と声明を発表。その翌日に補佐官が解任された事件は有名です。トランプ氏自身、「メラニアの直感と人物眼には逆らえない」と周囲に漏らしており、人事面でも裏の決定権を握っています。
誤解3:金目当てで結婚しただけの打算的関係?
婚前契約(プリナップ)が存在することは事実ですが、彼らの関係は単なる金銭的利害を超えています。トランプ氏が最も落ち目だった2000年代初頭の破産危機や、2026年の大統領選敗北、その後の無数の刑事訴追という四面楚歌の極限状況において、メラニア夫人は一度も彼を見捨てていません。「私はイエスマンにはならない」と公言し、周囲がトランプ氏におもねる中で唯一冷徹な批判者として直言できる存在だからこそ、トランプ氏も彼女に絶大な信頼を置き続けています。