南果歩の家族関係を理解するうえで不可欠なのは、「尼崎の実家で育まれた強固な母娘・姉妹関係」と「二度にわたる著名人との婚姻関係」という二つの軸です。複雑に交差する人間関係を整理すると、彼女がいかに特異でドラマチックな環境の中でアイデンティティを築いてきたかが浮き彫りになります。
まず実家側の系図を見ると、中心に存在するのは苦難を乗り越えて娘たちを守り抜いた母親です。父親は南果歩が幼い頃に家を出ており、家庭環境は決して裕福ではありませんでした。その中で彼女は「五姉妹の末っ子(五女)」として誕生。姉たちから惜しみない愛情と刺激を受けながら感性を磨きました。
一方、婚姻関係においては、1995年に作家でミュージシャンの辻仁成と結婚し、同年に待望の第1子となる男児(長男)を出産。しかし2000年に離婚が成立し、南果歩が親権を引き取ってシングルマザーとして育てる道を選びます。その後、2005年に世界的な映画俳優である渡辺謙と再婚。渡辺の連れ子である俳優の渡辺大や女優の杏とは継母・義理の親子の関係となりましたが、南果歩自身が渡辺謙との間に新たな子供をもうけることはありませんでした。そして2018年、約13年におよんだ渡辺謙との婚姻関係にも終止符が打たれています。