ネット上には「トランポリンを跳んでも身長が伸びないのは嘘だったのか」という否定的な意見も散見されます。この意見の食い違いが生じる根本的な原因は、対象者の年齢と骨端線の状態にあります。
男子なら16〜18歳頃、女子なら14〜16歳頃を過ぎると、性ホルモンの影響によって骨端線が完全に骨化して閉じます。骨端線が閉じた後に、骨そのものが物理的に長く伸びることは医学的にあり得ません。そのため、「骨そのものを伸ばす」という意味での効果は、中学生や高校生前半までの成長期真っ只中にある世代に限られます。
では、大人がトランポリンを跳んでも無意味かといえば、決してそうではありません。大人の場合、日頃のデスクワークやスマートフォンの使用によって生じた猫背、巻き肩、骨盤の前傾・後傾、背骨の圧迫が原因で、本来の身長よりも1〜3cm縮んでしまっているケースが多々あります。
トランポリンの上でバランスを保ちながら跳ぶと、脊柱起立筋や腹横筋といった体幹の深層筋肉(インナーマッスル)が自然と使われます。これにより骨盤が正しい位置に収まり、圧迫されていた椎間板の配列が整うため、「埋もれていた本来の身長が復活する」という形で実質的な伸長効果が現れます。健康診断で「背が1cm伸びた」と実感する大人が多いのは、この姿勢矯正メカニズムによるものです。