2026年にリリースされ、J-POPシーンに激震を与えたデビューアルバム『HELP EVER HURT NEVER』。このタイトル自体が、サティヤ・サイ・ババの有名なモットー「常に助け、決して傷つけない(Help Ever, Hurt Never)」から直接引用されたものであることはファンの間でもよく知られている。
楽曲「何為(Nan-Nan)」や「もうええわ」を聴けばわかる通り、彼の歌詞には「ハイヤーセルフ(内なる神性・高次の自己)」との対話や、執着を捨てるプロセスが驚くほど滑らかな岡山弁の語り口で描かれている。概念としては極めて高度でスピリチュアルな領域に触れながら、サウンドは最先端のR&Bやジャズのコードワークに昇華されている点に、彼の圧倒的な才能がある。単なる宗教的標語の直訳ではなく、自己の血肉となった哲学がグルーヴとなって溢れ出しているのだ。