町田店の構造崩落から12年後の2026年8月、再びコストコの名が死亡ニュースとともに全国のトップニュースを席巻しました。福岡県北九州市八幡西区に所在するコストコ北九州 駐車場事故です。真夏の猛暑日、立体駐車場の屋上フロアに停車したワンボックスカーの車内において、生後わずか10ヶ月の男児が熱中症(脱水症・多臓器不全)により命を落としました。
この事故が特異だったのは、母親と知人夫婦ら複数の大人が同乗していた点です。買い物客でごった返す週末のコストコ 死亡事故 発生店舗の駐車場で、なぜ乳児が取り残されてしまったのか。警察の取り調べに対し、関係者全員が「自分以外の誰かが車から降ろして連れて行ったと思い込んでいた」と供述しました。
社会心理学においてこの現象は、集団内で責任の所在が曖昧になる「責任の分散(Diffusion of Responsibility)」および「オミッション・バイアス(不作為バイアス)」の典型例と分析されます。複数人の保護者が存在したことで、かえって「誰かが確認しているはずだ」という過信が生まれ、最も脆弱な乳児の存在確認が完全に抜け落ちてしまったのです。
福岡管区気象台の記録によると、当日の最高気温は34.8℃を記録。真夏の炎天下にさらされた密閉車両の車内温度は、エンジン停止後わずか15分で40℃を超え、30分後には50℃以上の危険水域に達します。約2時間半にわたり車内に放置された乳児の体温は致死レベルまで急上昇し、発見時には心肺停止状態でした。
この事態を受け、地元警察による保護責任者遺棄致死容疑の捜査が進められるとともに、コストコ側にも巨大駐車場を有する商業施設としての安全管理・巡回体制の抜本的な見直しが突きつけられることになりました。