近年、兼六園は歴史愛好家だけでなく、地形や土木工学のファンからも熱い視線を集めている。その契機となったのが、かつて放送されたブラタモリ(金沢・兼六園編)だ。番組では、標高差を利用して水を高所へ引き上げる逆サイフォン構造の「辰巳用水」や、犀川から園内へ引き込まれる水脈の巧妙なシステムが紹介され、大きな反響を呼んだ。
現在でもNHKオンデマンドを通じてその卓越した土木技術の秘密を学ぶ旅行者は多く、現地での鑑賞体験をより深いものにしている。さらにYouTube上では、早朝の霧に包まれた園内や、苔の質感に焦点を当てた高精細なシネマティック映像が多数投稿され、若い世代や海外のファン層へもその魅力がダイレクトに伝播している。