日本放送協会(NHK)が手がけた『ひとりでできるもん!』は、それまでの単なる「鑑賞する番組」から「自発性を促す体験型プログラム」へと大きな転換を果たした伝説の教育番組だ。当時、NHK教育テレビ(Eテレ)の制作現場では、子どもが安全に扱える調理器具の選定や、包丁の持ち方、火加減の難易度調整について細心の注意が払われていた。
撮影現場での平田実音さんは、カメラが回っていない場所でもスタッフ全員から愛される存在だった。包丁の手元ひとつにも真剣に向き合い、本気で料理を完成させようとする真摯な姿勢が、そのまま画面のリアリティとなって視聴者に伝わっていたのだ。演出陣とキャストが一丸となって作り上げたこの試みは、キッズ番組の歴史において歴史的なエポックメイキングとなった。