グラウンドに一歩足を踏み入れると、グラウンド上の掛け声や雰囲気が以前とは異なることに気づく。かつてのような緊張感に満ちた静寂や悲壮感はなく、代わりに選手同士が活発に意見を交わす威勢の良い声が飛び交う。指示を待つのではなく、状況に応じて即座にプレイを選択する「判断の速さ」がチーム全体に根付いているのだ。
練習時間に関しても、だらだらとした長時間の練習を排し、質と密度を極限まで高める方針にシフトした。休養の重要性や睡眠の質、栄養管理にいたるまで、選手自身が自分事として捉える文化が醸成されている。監督が押し付けるルールではなく、選手自身が納得して作った行動規範だからこそ、土壇場の一戦でも浮足立つことのない粘り強さが生まれている。