まず大前提として、ジムニーの「車高」には複数の指標が存在する。カタログに記載される全高、路面と車体最下部との距離を示す最低地上高、そして改造時に基準となるノーマル車高寸法だ。スズキの公式諸元表によれば、JB64型ジムニー(軽自動車)の全高は1725mm、JB74型ジムニーシエラ(普通車)の全高は1720mmである。最低地上高はどちらも205mmと公表されている。全高の差は5mmで、これは主にタイヤ外径や車両重量の違いから生じる誤差レベルの話だ。ノーマル車高の実測値は、個体差やタイヤ空気圧、燃料満タンか否かでも数ミリ単位で変動する。整備現場では「カタログ値はあくまで参考値」というのが共通認識だ。
車検証に記載される全高はこのカタログ値にほぼ準じるが、ルーフレールやキャリアなどの装着物がある場合は、それらを含めた寸法が車検証の数値に反映される場合がある。特に中古車を購入した場合、前オーナーのカスタムが車検証上の寸法と実寸にズレを生じさせているケースが少なくない。まずは自分のジムニーの現在地を、車検証と実測の両方で確認することが、すべての始まりだ。