海外のホラーファンにとって、日本の「口裂け女」はきわめて異質な存在だ。西欧のモンスターや悪霊は、十字架や銀の弾丸、聖水など宗教的なアイテムで退治されることが多い。対して、日本の怪物は「ポマード」という日常的な整髪料のブランド名で退散する。
「あまりにも具体的で、どこか間抜けた回避方法が逆に恐ろしい」と海外の映画評論家は指摘する。崇高な宗教儀式ではなく、昭和の理容室の匂いが漂う生活臭。このシュールな組み合わせが、海外のアニメ・ホラーマニアの心を掴んで離さない。2026年に入り、ハリウッドのインディーズスタジオが「POMADE」というタイトルのサイコホラー映画を制作中だと発表したことも、ブームに火を注いだ。