一見そっくりなブリとヒラマサですが、両者の体を細かく観察すると生態の違いに起因する明確な差異が存在します。特に水揚げされた状態の魚体であれば、3つのチェックポイントを確認するだけで誰でも確実に見分けることが可能です。
最も有名な識別部位が上顎の端にある口角の形状です。口を閉じた状態の口角が直角に鋭く角張っているのがブリであり、丸みを帯びて滑らかなカーブを描いているのがヒラマサです。この口角の違いは、捕食するエサの吸い込み方や泳ぎのスピードに適応した骨格差によるものです。
2つ目のポイントは、体側を走る胸ビレと黄色いラインの位置関係です。ブリは黄色い縦帯と胸ビレが離れており重なりませんが、ヒラマサは鮮やかな黄色いラインの上に胸ビレがぴったりと乗るように重なっています。さらにヒラマサは胸ビレよりも腹ビレのほうが長いという特徴を持ち、真上から見た魚体もブリより平べったくスリムな体型(平政の名が示す通り)をしています。