映画やドラマの撮影現場における頭皮負担は、一般人の想像を超える。特に漫画原作の映像化作品において、髪色の完全再現は必須課題だ。脱色剤(ブリーチ)を何度も塗り重ねる作業は、毛根に強い刺激を与える。
「役作りで短期間に何度も髪色を変えたり、カツラを装着するための強力な接着剤や過度な引っ張りを繰り返すことは、一時的な休止期脱毛を引き起こす要因になり得る」
さらに時代劇における羽二重(はぶたえ)の締め付けや羽二重専用の接着剤(羽二重のり)の着脱は、引っ張りによる牽引性脱毛のリスクを高める。幾多のハードな撮影をくぐり抜けてきた頭皮には、相当な蓄積疲労が存在していたはずだ。