かつてNHK教育テレビジョン(現・Eテレ)で土曜夕方6時から放送されていたアニメ『MAJOR』。息詰まる試合展開、劇的なサヨナラ劇、あるいはショッキングな敗北の直後、余韻を断ち切るように鳴り響いたアコースティックギターのイントロは、多くの視聴者の記憶に鮮烈に焼き付いている。
部活動の練習帰りにテレビの前に駆けつけた中高生も、休日出勤帰りの社会人も、土曜夕方のあの数分間だけは同じ熱量を共有していた。激闘のあとに流れるメロウで力強いボーカルは、張り詰めた感情を優しく解きほぐすカタルシスを与えていたのだ。今なおネット上で「イントロを聴くだけで当時の匂いが蘇る」と語り継がれる理由は、あの放送枠が持っていた特別な空気感と切り離せない。