「足裏に貼るだけで全身の調子が整う」と言われる最大の理由は、深部体温のコントロールと睡眠の質の改善にあります。市販のサロンパスなどを足裏に貼ると、メントールの清涼感によって足先の血管が一度引き締まった後、血流の反射的な増加に伴って末梢血管が開きます。
人間は眠りに入るとき、手足の末梢血管から熱を逃がして体深部の温度(深部体温)を下げる生理機能を備えています。足裏への刺激によって手足からの放熱がスムーズに行われると、深い睡眠(ノンレム睡眠)へ速やかに移行できるようになります。睡眠中の成長ホルモン分泌が活性化され、筋肉の微細なダメージ修復が進むため、翌朝の「スッキリ感」が飛躍的に高まる仕組みです。
また、日中の重力によって下半身に溜まった水分(間質液)は、血行改善によって静脈やリンパ管へ再吸収されやすくなります。翌朝の足首周りや甲のむくみが解消され、靴がすんなり履けるようになるのは、この循環メカニズムが正常に働いた結果です。