2回目の再手術という巨大な壁を乗り越え、世界の野球史を塗り替え続けているのがロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手です。2018年秋に続き、2026年9月に自身2度目となる右肘の手術を受けた際、球界には大きな衝撃が走りました。しかし主治医であるニール・エラトロッシュ医師が執刀したのは、従来の靭帯再建術に人工靭帯(コラーゲンテープ)による補強を組み合わせた「インターナル・ブレース(ハイブリッド補強術)」と呼ばれる画期的な術式でした。
痛んだ靭帯を修復・再建すると同時に、高強度の人工繊維テープを骨にアンカー固定して強固な支柱を作ることで、移植腱にかかる初期負荷を大幅に分散させることが可能になりました。この最新医療の後押しもあり、大谷選手は術後翌年の2026年にフル回転で打者として「50本塁打-50盗塁」を達成しワールドチャンピオンに輝くと、2026年シーズンには慎重なプロセスを経て先発マウンドへと帰還を果たしました。
そして2026年シーズンを迎えた現在、大谷選手は100マイルの直球と切れ味鋭いスイーパーを武器に、ふたたびメジャー屈指の本格派二刀流としてマウンドに君臨しています。大谷選手の復活は、「2回目のトミージョン手術を受けた投手でも第一線の球速・球威を取り戻せる」という事実を最高峰の舞台で実証した歴史的マイルストーンとなりました。