30年以上の営業は決して平坦な道ではなかった。バブル崩壊、リーマンショック、そしてコロナ禍。経済危機の度に閉店を考えた。
特にコロナ禍は厳しかった。客足は半減。材料費は高騰。それでも値上げはしなかった。「常連さんを裏切れない」。その一心で耐えた。
後継者問題と未来への展望
店主は60代半ば。後継者の育成が急務だ。長男が修行を始めて3年。父親の技術を必死に学んでいる。「同じ味を出せるようになるまで、あと5年はかかる」と店主は言う。
しかし息子は前向きだ。「父の味は守る。でも時代に合わせた変化も必要」。伝統と革新のバランス。これが次世代の課題だ。