彼女の代表作を語るうえで外せないのが、社会現象となったドラマ『silent』だ。聴覚障害を持つ弟を優しく支える妹役を演じ、繊細な手話表現と深みのある目の演技で全国の視聴者を涙させた。セリフだけに頼らない身体表現の豊かさは、彼女が持つ天性のプロポーションや身のこなしの美しさと無縁ではない。
一方で、ヒロインを務めた青春映画『交換ウソ日記』では、等身大の高校生役を表情豊かに好演。制服姿で見せた爽やかな足元とハツラツとした動きは、甘酸っぱい物語の世界観に最高のリアリティを与えていた。切ないシリアス表現から胸キュン必至の青春ものまで、作品のトーンに合わせて全身の佇まいを自在に変形させる柔軟性こそ、女優・桜田ひよりの真骨頂と言える。