グラウンドに一歩足を踏み入れると、そこには従来の一糸乱れぬ練習風景とは一線を画す光景が広がっていた。球児たちの胸元や腕には最新のウェアラブルセンサーが装着され、投球フォームやスイングスピード、心拍数の変動に至るまで、すべてのデータがリアルタイムでタブレット端末へと集約されていく。
「根性論だけで勝てる時代は終わりました。科学的根拠に基づいたアプローチこそが、選手のパフォーマンスを最大化し、同時に怪我のリスクを劇的に減らすのです」。現場のコーチ陣は力強くそう語る。勝利を追求することと、生徒一人の体を守り健やかな成長を促すこと。作新学院が誇るスポーツ科学ラボでは、この二つが見事に両立されている。データ解析は監督やコーチだけでなく、生徒自身も日常的に行い、自らの課題を自律的に分析する習慣が根付いている点が実に興味深い。