彼女のキャリアにおいて最大の金字塔が、銀座の地に開いた「クラブ順子」です。開業以来、同店は単なる歓楽街の高級クラブという枠を超え、日本の政治や経済の裏舞台を支える最高級サロンとしての役割を果たしてきました。
顧客リストには、歴代の内閣総理大臣をはじめ、大手メガバンクの頭取、日本を代表するコングロマリットの創業者、さらには世界的作家や歌舞伎役者など、そうそうたる顔ぶれが名を連ねてきました。順子ママが彼らから選ばれ続けた最大の理由は、「銀座で聞いた話は墓場まで持っていく」という徹底した口の堅さと、相手の立場に配慮した絶対的な安心感にあります。
「お客様が鎧を脱ぎ、素の自分に戻れる場所をつくる」という彼女の哲学は、ホステス教育にも徹底して浸透しており、所作の美しさや言葉遣い、細やかな気配りの基準は、銀座の街全体の接客水準を押し上げたとも評価されています。