なぜ、これほどまでに表現の選択が重要視されるのか。それは、英語圏のビジネス文化において「時間をどう扱うか」がその人のプロフェッショナリズムと直結しているからだ。単に「遅れた事実」を謝るだけでは、自己管理能力の低さを露呈するだけになりかねない。
一方で、「お待たせした時間」をポジティブな文脈に変換できるビジネスパーソンは、相手との関係性をコントロールする主導権を握ることができる。「待たせてごめんなさい」から「待ってくれてありがとう」へ。このわずかな言葉の選択の差が、プロジェクトの交渉や契約の成否にまで影響を与えるのが、現代のグローバルビジネスの現実だ。