屋外の九十九島イルカプールでは、歓声と水しぶきが弾けていた。名物の「イルカのキャッチボールショー」だ。ハンドウイルカの「ナミ」と「ニーハ」が、観客席のトレーナーや観客と息を合わせてボールを投げ合う。驚くべきは、そのコントロールの正確さとイルカたちの生き生きとした表情だ。
このショーは無理な力技の調教ではなく、イルカ本来の知的好奇心と遊びの延長線上にある。専任トレーナーによれば、日々の微細な健康チェックと強い信頼関係があってこそ成立するコミュニケーションだという。水面ギリギリの目線で観察できる観覧席からは、イルカたちの力強い筋肉の躍動と吐息がダイレクトに伝わってくる。