水害直後、メディアや一部の専門家の間では「武蔵小杉の資産価値は暴落する」との論調が目立ちました。しかし、その後の不動産実勢価格の推移を見ると、その予測は見事に外れる結果となっています。
国土交通省の地価公示や民間の中古マンション成約データを検証すると、被災直後の数カ月間こそ一時的な取引停滞や問い合わせ減少が見られたものの、翌年以降は都心直通の利便性(JR横須賀線・湘南新宿ライン・東急東横線・目黒線・新横浜線など複数路線利用可能)の強さが勝り、坪単価は力強い上昇基調を維持しました。
ただし、購入検討者の選別眼は極めてシビアになりました。「武蔵小杉だから買う」という一律のブランド買いから、「電気室が地上にあるか」「止水板や非常用発電機の稼働時間が確保されているか」といった個別物件の防災スペックを精査して選ぶ時代へと完全にシフトしています。