焼き肉の主役である牛タンと豚タン。両者を比較したとき、消費者が最も驚くのはその「軽さ」と「経済性」のギャップだ。輸入牛肉の高騰が続く畜産業界において、国産豚タンの流通価格は牛タンの半値から3分の1程度で推移している。
栄養組成の違いも鮮明だ。牛タンは脂質が20%を超える個体が多く、濃厚な旨味の代償としてカロリーが跳ね上がる。対して豚タンは脂質が控えめで、後味が驚くほどさっぱりしている。ビタミンB1の含有量に至っては、一般的な牛肉の部位と比較しても豚肉系が圧倒的に優位に立つ。「贅沢感は牛、日常的な栄養補給と費用対効果は豚」という棲み分けが完全に定着しつつある。