日本中を戦慄させた旭川女子高校生殺人事件。SNSのトラブルをきっかけに被害者を監禁し、旭川市内の神居古潭にかかる吊り橋から転落死させた残虐極まりない手口は、現代の刑事事件の中でも特異な凶悪性を示している。
北海道警察による捜査本部が設置され、内田梨瑚をはじめとする主犯グループが逮捕された後、旭川地方検察庁は厳正な取り調べを経て殺人罪などで起訴した。捜査の過程では、被告が育った家庭環境や親の監督責任に関する調書も作成されたが、最終的に問われるのは本人の刑事責任能力と犯行の悪質性である。それでもなお、なぜここまでの凶行に走る人間が形成されたのかという問いに対し、父親をはじめとする生育背景への関心は尽きない。