ネット上にはセーターの縮み解消法として様々な裏技が紹介されていますが、中には繊維を傷める危険な情報も混ざっています。正しい知識でリスクを回避しましょう。
【誤解1】「重曹を使えばセーターが元に戻る」は本当か?
ネット検索で散見される「重曹を溶かしたお湯でセーターを戻す」という手法ですが、ウールやシルクなどの動物性タンパク質繊維に重曹(弱アルカリ性)を使うのは大変危険です。アルカリ性の水溶液はウール繊維を分解・変質させ、ゴワつきや縮みの悪化、最悪の場合は生地に穴が開くトラブルを招きます。ウール製品には必ず弱酸性〜中性のケア用品を使用してください。
【誤解2】アクリルニットにトリートメントは効果がない?
前述の通り、アクリルはプラスチックに似た合成繊維であり、スケール(ウロコ)が存在しません。アクリルセーターが縮む原因の多くは「乾燥機などの高熱による熱変形」です。スケールがないため、トリートメント(ジメチコン)を付着させても繊維はほぐれません。アクリルの縮みには、適度なスチーム熱を与えながら物理的に引き伸ばす方法のみが有効です。