プロゴルフ界において、父から受け継いだトレーニング理論は異彩を放つ。工藤公康が現役時代に実践していた肩甲骨や股関節の可動域を広げる自重トレーニングは、遥加の柔軟なスイングの骨組みとなった。力任せに振るのではなく、体幹と連動したスムーズな遠心力を生み出す技術である。
「父からは技術論よりも、怪我をしない体作りと準備の大切さを叩き込まれた」と彼女は語る。オフシーズンの走り込みや地道なストレッチのルーティンは、まさにレジェンド投手のDNAそのもの。年齢を重ねるごとに増すスイングの再現性は、この徹底した自己管理の賜物にほかならない。