日本酒専門の角打ちやSNS、コミュニティでの生のレビューを検証すると、多くの飲み手が「普段飲みにおいて結局戻ってくるのは純米大吟醸ではなく純米吟醸」と口を揃えます。その背景には、価格と味わいの実用的なバランスが存在します。
都内の有名地酒専門店店主へのヒアリングによると、「純米大吟醸は磨きが50%以下になるため原料ロスが大きく、どうしても四合瓶(720ml)で3,000円を超える商品が主流になります。しかし純米吟醸であれば、1,800円〜2,200円のレンジで蔵元最高峰の技術が詰め込まれた『看板商品』が手に入る。日常的に上質な食卓を作りたい層にとって、最もコストパフォーマンスが高いのは間違いなく純米吟醸です」と指摘します。
ユーザーの声にも「大吟醸は一杯目の感動は強いが、食事後半になると香りが主張しすぎて料理と喧嘩する」「純米吟醸は米の旨味が適度に残っているため、焼き鳥のタレや煮付けにも負けない」といった意見が目立ちます。純米吟醸は決して大吟醸の廉価版ではなく、食卓の相棒として計算し尽くされた独自カテゴリーとして選ばれています。