誠二氏の晩年を語る上で欠かせない存在が、ノーベル医学生理学賞を受賞したiPS細胞研究の権威・山中伸弥教授だ。同世代の親友として固い友情で結ばれた二人は、病と戦う最期の日々を共に駆け抜けた。昂大氏にとっても、山中教授は「父の真の理解者であり、家族を温かく支えてくれた恩人」である。父が亡くなった後も、山中教授と平尾家との交流は途絶えることなく続いている。
2026年現在、没後10年を迎える節目にあたり、昂大氏は山中教授や関係者と協力しながら、父の遺志を次世代に伝える新たなスポーツドキュメンタリー企画やトークイベントの準備を進めている。最新のエピソードとして、昂大氏が自らカメラを回し、父ゆかりの地やゆかりの人々を訪ね歩く密着取材プロジェクトが進行中だ。父が愛したラグビーの精神を、現代の若者に届けるための意欲的なアプローチに期待が高まっている。