一方で、これほど膨大なマネーが動く場所には、常に陰がつきまとう。世界的な人気を博したNetflixのオリジナルドラマ『地面師たち』では、都心の一等地を巡る詐欺グループとデベロッパーの壮絶な攻防がリアルに描かれ話題を呼んだが、まさにここ港区の一等地周辺でも似たような緊張感が漂っている。
過熱する再開発に伴い、権利関係が複雑に入り組んだ地権者の買収工作や、権利書の偽造を狙う不審な動きが水面下で噂されることもある。不動産業界のベテランリサーチャーは「坪単価が極限まで跳ね上がる北青山では、わずか数メートルの土地の権利が数十億円の価値を生む。まさに現代の地面師たちが暗躍しやすい土壌が整っている」と警鐘を鳴らす。華やかな都市開発の光と影が、この場所で交差している。