彼の代名詞となった「世界一性格の悪い男」という異名。単なる悪役のレッテルではない。対戦相手のウィークポイントを徹底的に痛めつけ、精神的にも絶望へ突き落とす冷徹なスタイルから自然発生的に生まれた称号だ。だが、その根底には強烈な強さへの執着と、妥協を許さないプロ意識が存在する。
1990年代初頭、過激な実戦プロレスの模索から誕生した総合格闘技のムーブメントにおいて、彼は真ん中にいた。船木誠勝と共に立ち上げたパンクラスのリングでは、グローブをつけない素手での真剣勝負に身を投じ、真の格闘家としての凄みを全身に刻み込んだ。この時期に養われた圧倒的なリアリティと関節技の技術こそが、現代のプロレス界でも他を圧倒する圧倒的な存在感の源泉となっている。