人間のような姿と動物の特性を併せ持つ「フレンズ」たちが暮らす不思議な世界、ジャパリパーク。テレビ東京系列などで放送され、日本中を席巻した擬人化アニメの金字塔『けものフレンズ』は、ゲームやコミックを展開する大型メディアミックスプロジェクトとしてその産声を上げた。この壮大な物語の核を担うのが、自身の記憶を完全に失った状態で目を覚ました主人公・かばんちゃんだ。
自分が何のフレンズであるかも知らず、ただ身につけていたリュックサックから名付けられた彼女(彼)は、周囲のフレンズに比べて圧倒的に身体能力が低い。しかし、二足歩行での移動や道具の応用、そして類稀なる観察力と機転によって数々の困難を切り拓いていく。この異質な存在感こそが、本作を単なる日常系アニメにとどめず、骨太な冒険ファンタジーへと押し上げた原動力となった。